真生会館たよりvol.1 「真生会館の役割」「寄附への感謝」
■真生会館の役割
真生会館の新建物が完成し、リニューアルオープンしてから、2年が経ちました。みなさまのご協力とご参加によって、真生会館の活動も段々と充実してきています。学生・青年たちの活動である「ワカゲ」と年齢を問わない生涯学習の一環としての真生会館講座などを二つの柱として、取り組んでいます。
真生会館の前身「フィリッポ寮」は、岩下壮一神父によって設立されました。岩下師は、いつも「キリストに倣う」ということを、心に置いていました。それは、イエス・キリストの教えと行いに従うということで、理性を用いて真理を求めることと、自ら出かけていき人々と共に愛のわざを行うことです。
「ヘア・ドネーション」という、小児がんなどで髪を失ったこどもたちへ、ウイッグを提供する活動があります。多くの子どもが進んで髪を毎日ケアし、30cmなどの長さになったら切った髪をNPOに送っているそうです。先日テレビ番組で特集され、小学生の姉妹が長年伸ばした髪をそろって美容院で切る様子が流れていました。髪の毛に悩む子どもの存在を知り、同じ年頃の少年少女が自分の出来ることで手助けしようとしている姿は尊いものです。子どもたちは、自分で知り、考え、決断して、自ら行動しているのです。そこには大きな愛があります。
わたしたちも、この世界を隣人をよく知り、愛のわざを行っていくことが大切でしょう。真生会館が少しでもその支えとなることができるよう願っています。
■寄附への感謝
これまで多くの出会いと共にかつて集った大勢の人々が、様々な形で寄付や協力による支援で真生会館を助けてくださったことにより、2016年秋に無事新会館の完成をみました。新建物の開館記念感謝ミサをもって、新たな会館の活動ははじまりました。新規の施設を活用して、多様な講座やイベントを企画・開催することができるようになりました。
これからも真生会館の設立目的を果たして運営していくためにも、安定した経済的基盤が大切となります。そのため、広く寄付の呼びかけを行っています。定期的なメインテナンスや計画に従って設備の更新を進めることなども重要です。
また、参加者の負担を増やすことなく、豊かな内容の講座を提供するためには、講座費用への援助も必要になります。さらに、学生の国内外での活動や育成を支えるためにも、裏付けとなる資金を充実させることも課題です。
すでに多くの方が呼びかけに応えてご寄付くださり、感謝いたします。ご趣旨に従い真生会館の未来に向けて、有効につかわせていただきます。これからも真生会館の活動に、ご協力をよろしくお願いいたします。