【講座】2/15(土)13:30~ 「遠藤周作を読む会」 金承哲氏(南山大学人文学部教授)
2/15(土)13:30~ 「遠藤周作を読む会」
講師: 金承哲氏(南山大学人文学部教授)
課題図書: 『侍』
講座では、講師の金先生から作品についてのお話を伺い、
受講者の皆さんと自由に意見交換を行います。
書籍をお持ちの方は、ぜひご持参ください。
講師から課題図書について:
『侍』
慶長遣欧使節団を率いた地方武士の支倉常長の人生を基にして、遠藤周作は長谷
倉六右衛門という侍の一生を物語る『侍』(1980年)を書いた。彼は、太平洋を
横断し、ノベスパニヤを経てキリスト教の総本山のローマまで行く。思いもよら
なかったこの壮絶な旅は、侍の人生に消すことのできぬ痕跡を残した。『侍』は、
その侍の旅の痕跡を追いかける遠藤の魂の記録である。侍は、非自発的に洗礼を
受け、一生その洗礼の痕跡を追跡していた遠藤自身の自画像だったのである。